2006クラブの話題
2006.08.20 レン耐参戦記
2006.08.20 レン耐参戦記
8月20日(SUN) 筑波サーキット コース1000
オートボーイ杯 第3回ミニバイク耐久が開催された。
我がクラブからはリーダーと、若くないエース辰坊がエントリー。
オイルも最高級の物を使用し、ヤル気満々!
「よし!行くぜ!」
練習走行後の予選第1周目でリーダーがまさかの転倒!
「まぢでぇ〜?????」
悲鳴とも言える辰坊の叫び声がピットに響き渡る・・・。
コーナーでステップが引っかかり転倒してしまったようだが、
今後の走行には影響が無い為、一同ホッと胸を撫で下ろす。
決勝前にサインの確認をしていると、アサミンが応援に来てくれた!
冷たい差し入れをサンキュー☆
エントリーしたのはミニバイクの耐久レース。
スタートはルマン式の為、若くないエースの辰坊がスタンバイをする。
静まり返るサーキット・・・。
この緊張感がたまらなく快感なのである。
シグナルが変わり、ダッシュでバイクに駆け寄る辰坊。
このダッシュでかなり違うのだ!
辰坊!GO!GO!
「トロトロ走ってんじゃねぇっ。」と、裏番が優しい言葉をかける・・・。
スタート前、クラブでの参加が某雑誌の取材者の目に止まり、
撮影してもらったので張り切っているメンバーであった。
このレースはミニバイクの混合レースとなっている。
我々がエントリーしたのはレン耐(レンタル耐久)というクラス。
レンタル車両で参加するバイクが11台、持ち込みは我々の1台のみ。
ルールとしては工場出荷状態との事であった為、その状態で参加。
タイヤの交換も禁止、スタンドやハンドル等も取り外しは禁止。
しかし!!!
レンタル車両には何やら小細工がしてあるようだった・・・。
明らかにタイヤが違う!
明らかにステップが曲げられている!
ガソリンキャッチタンクが設置されている!
保安部品が全て外されている!
レンタル車両と持ち込み車両の違いが有り過ぎる・・・。
早朝出発にも関わらず、ヘルパーで来てくれたもとちゃん。
計測係という大事な作業を担当してくれた!!
だが、やはり鬼監督だった・・・。
「ふふふふ・・・辰にはこの作戦!」
「リーダーはもう少し走らせよう!」
最終コーナーを走り去るライダーの困惑した表情を見て喜んでいる!?
そしてストップウォッチを押し忘れるのであった・・・。
車両はXR100モタードを使用。
出荷状態の為、ドノーマルのドノーマル・・・どうやってもドノーマル。
「あれあれ〜??」と力が抜けるくらい、スピードが出ないのだ。
このバイクに加速という文字は、無い!
頑張れ!Nopposan!
頑張れ!Gonta号!
リーダーと辰坊との体重差は約10s。
ここまでの2人のタイム差は約1秒。
若くないエースの辰坊のタイムの方が良いのだ!
ほんの1秒でもレースでの差は大きい!
90分間、共に戦うライダー2人には言葉はいらない。
目と目だけでお互いを確かめ合えるのだ!
(疲れて言葉が出なかった様にも見えたが・・・)
ルールとして1回の走行は20分以内で、走行後に申告しないと失格。
辰坊のタイムが良いので、リーダーの時間を削り辰坊に走らせる!
予定だったが、時間を逆算すると辰坊の走行が20分を超える為、
やむを得ず、リーダーにはもう少し頑張ってもらうことに決定!
何も知らないリーダーは「もう少しで俺は終わりだ!」と力を振り絞る。
サインを確認するリーダーの「マダ?交代はマダ?」と困惑する顔・・・。
その表情を察して「作戦成功!」とニンマリする鬼監督であった。
走行を終えたリーダーの「だ・ま・し・た・なぁ」という呪い声を無視し、
辰坊の走りに全神経を集中させる鬼監督。
疲れきっている辰坊にヤル気を出させる為のサインはタイム表示。
これまでのベストラップは49秒台。
50秒を切ったらピットボードで合図することにしていたのだ。
辰坊も力を振り絞り、好タイムの連続!
チェッカーフラッグを受けて走り終えた辰坊。
入賞はできなかったものの、12台中の6位ならば上々である。
しかも、レンタル(カスタム)車両と戦っての6位は立派!
車両ではなく、ライダーの技術と熱いハートで勝ったのだ。
それは鬼監督やアサミン、裏番の暖かい励ましがあってこそ!
応援してくれてありがとう!
90分間の戦いが終わった。
予想外の転倒があったりしたものの、怪我も無く楽しむことができた。
反省は多いが、それ以上に満足感で充実している。
耐久という独特の緊張感はツーリングでは味わえない。
このレースでの経験を活かしながら、今後の自分の走りに繋げたい。
サポートしてくれた皆さん、感謝!感謝!